9月1日は防災の日です。大正12年(1923年)9月1日、関東地方に未曾有の大災害をもたらした関東大震災を教訓に、当時の建設省(現・国土交通省)が制定しました。今回は、平成7年(1995年)に発生した阪神淡路大震災を機に山梨で結成されたバイクの災害救助活動隊「救援バイク V・S(ボランティア・サービス)やまなし」に関する情報を提供します。 1)救援バイクV・Sやまなしとは? 2)上杉健委員長にインタビュー 3)参加を希望される方は… 4)各種リンク (2005年11月に開催された「秋の走行訓練」の模様はこちら!)
「救援バイク V・S(ボランティア・サービス)やまなし」とは、平成8年(1996年)に日本赤十字社山梨県支部と二輪車安全普及協会が中心となって発足した特殊奉仕団です。 結成前年に発生した阪神淡路大震災において、交通網や通信施設が麻痺混乱した中で、人や物資の輸送、情報の収集や伝達などに、バイクが大きな役割を果たしました。バイクは持ち前の機動性・走破性・省スペース性・省エネ性などの機能をフルに発揮し、被災時にも確実な交通手段としてその有用性が再認識されました。それをふまえ、このようなバイクの優れた特性を活かして、今後いつ起こるとも知れない災害に対して効果的に救援活動が出来る体制が必要と考え、結成に至りました。
▲1996年7月30日に行われた結成式 山梨県勤労青年センターにて
「V・Sやまなし」の立ち上げは正に一からの作業でした。日赤から様々な講習などを受けましたが、ことバイクに関しては専門家は誰もいないわけです。バイクに乗ったり、安全指導などはできますが、社会にどういった貢献が出来るか?という部分は手探りの状態でした。自分たちが良かれと思ってやったことが、本当に役に立ったのかどうか…といったことは現実にいくつもありますよね。そういった部分を突き詰めながら活動している内に今年で結成9年目を迎えました。アハハ、あっという間でした(笑)。 われわれは、まだまだヒヨコのような団体です。日赤の委員長会議などに出席しますと、長く地道に活動をしていらっしゃる団体が多数あることに改めて気が付き、その努力を目の当たりにすると、本当に頭が下がります。また、われわれは日赤では日本でも初期に生まれたバイク奉仕団です。われわれの活動を通してバイク奉仕団の流れが全国に広がり、相互に補完体制が取れるようになることを願っています。 話は変わりますが、私は、若い人たちに大いに期待しています。どの時代においても時代を切り開き、新しいことに挑戦していく心をもっています。無限の力を持っているんですよ。ですから、大人があれこれと指摘することは極力なくして、彼ら自身が自分の経験によって学び、自分の力で成長していくことが大切なことだと考えています。社会が先生ですから。苦労してでも自分で覚えなくちゃいけないことってありますよね。そういった気持ちをこのボランティア活動を通して実践していきたいと考えています。
「救援バイク V・S やまなし」に興味がある、または参加を希望する場合は以下の二輪車販売店にお問合せください。
「救援バイク V・S やまなし」に関する情報を掲載するページや関係諸団体へのリンクです。
●日本赤十字社 ●日本赤十字社 山梨県支部 ●日本赤十字社 山梨県支部広報2005(PDFファイル) ●国土交通省 防災情報提供センター